ウォシュレットから冷水しか出なくなったので対策してみた
ウォシュレットから冷たい水しか出なくなったので色々対策してみました。
当該のウォシュレットは、2012年購入の TCF436 #sc1 という瞬間加熱式の機種。
当時、購入後数年で急に温水が出なくなり、その時は TOTO の出張修理を依頼しました。
修理は水周り機構一式丸ごとの交換で、入れ替えた部品はそのまま頂戴しました。それがこの部品。

好奇心から、どのパーツに問題があったのかを分解して調べてみたところ、、、

なんと、瞬間式のセラミックヒーターが見事に破断していたではありませんか!
冷水を急激に温めるために小さなセラミックヒーターに1200Wもの電力をかけ高熱にするため、
熱膨張と熱収縮を繰り返した挙句、疲労を起こして破断したものと思われます。
こうなってはメーカーに依頼し、部品を交換してもらうしか方法はないのですが、ヒーター部分だけの交換ではなく機構一式の交換になるのがメーカー修理なんでしょうね。(だからちょっとお高くつきます)
ところで、今後も同じ条件で使用するわけですから、また数年後にセラミックヒーターが破断する可能性があるわけです。
メーカーも日々対策を施しているであろうから、セラミックヒーターの耐久性が上がっていれば、もっと長持ちするのかもしれません。その辺りのことは知る由もありませんが。。。
で、今回 。。
購入後10年以上を経過した去年の冬から、またお湯が出なくなりました。やはりセラミックヒーターに問題が出たかなとも思いましたが、完全な冷水ではなく、なんとか我慢できる温度の冷水だったため昨冬はそのまま我慢しながら使って冬を越しました。
少なくともセラミックヒーターの「破断」のような壊滅的な故障ではなかったようで、春先から夏にかけて室温が上昇するにつれ、湯温も上がり普通にウォシュレットとして機能するようになったためそのまま使用していました。
そしてこの冬です。11月中旬ごろから一気に気温が下がると、同時にウォシュレットも昨冬同様の微妙に冷たい水しか出さなくなったのです。
思うに、セラミックヒーターの破断でなければ、回路の不具合・劣化が原因か? なんとかならないものだろうかと対策を考えるようになりました。
まぁ、10年をゆうに過ぎた機器なので、もう印籠を渡してあげてもいいんですが、対策ができるなら延命措置を試みてみようと考えたわけです。
まず、室温が高ければ問題なく使用できるわけなので、何かの部品が低温時に機能しなくなるのではと仮説を立てました。
低温時に機能が低下するパーツには何が考えられるか?
→とりあえず想像できるのが「電解コンデンサ」です。
電解コンデンサは、電池に似た構造をしており、充填され古くなった電解液が低温状態で機能低下していることはありえそうです。普通に電池も低温時に電圧が低下しますから。(通常、電気製品の修理に電解コンデンサを交換するのは定石ですし。)
なので、基板上の電解コンデンサを新品に交換しようと考えたのですが、なんと、漏電対策で基板は樹脂で固められており部品交換は全く不可能な状態でした。
仕方ないので、電解コンデンサ周辺をUSBヒーターでほんのり温めてみることにしました。基板周辺だけ春の陽気になるように。^^
消費電力は約1.5W(5V, 0.3A)です。昔の豆電球より遥かに少ない W数なので、つけっ放しで良しとしましょう。
この苦肉の策は、一応、有効でした。
対策した日からお湯が出るようになったのですが、12月に入って夜の気温が4、5度になってくると追いつかなくなってきました。
追加策としてヒーターを二枚(3W)に追加したり、当該機についている温風乾燥機の温風を基板の方に誘導するような穴を開けて、なんとか基板周辺の温度を上げようと試みたのですが、やはり夜の冷え込みにはなかなか対応できませんでした。
あと、センサー部品の劣化も可能性があると考え、湯温センサーの抵抗値を測ると少し低いように感じたため、半固定抵抗を直列に入れて抵抗値を上げ、意図的に温度を高く制御するように回路を改造したりしてみました。これで行けるところまで行ってみようと考えていたところ、、、
ふと思いついたことがあります。
こんなことで解決するなんて!!!
以前にも、動作が不安定な電子機器にアースを取り付けたところ、俄然安定して機能するようになったという経験があったため、アースを繋いではどうかということを思いつきました。
もともとウォシュレットの電源部にはアース線が備わっており、漏電対策としてアースするようにとのことが取説にも書かれていますが、我が家のトイレのコンセントにはアース端子がなく、家側にも漏電ブレーカーがついていることだし、特に問題はなかろうということでアースは接続していませんでした。
密室のトイレだし、新たにアースを引くにも工事が必要だしなぁ、、、と躊躇していたんですが、そんなこと言ってられません。考えられることはなんでもしてみなくては!
と、一念発起して壁に穴を開け、アース線を配線したところ、、、何もなかったように、あったかいお湯を出してくれるようになったではありませんか!!
思うに、絶縁性の問題(微漏電?)か何かで回路のマイナス側に電位が生じ、弱った電解コンデンサが必要十分な電位差を供給できなくなり、制御回路が誤作動を起こしていたのではないか、、と想像するところですが、何はともあれ、解決しました。
ウォシュレットから温水が出なくなり、お困りの方がこのページを見られたのであれば、まずはアースが接続されているかどうかをご確認ください。
もしアースが接続されていないようでしたら、何はともあれアース接続することをお勧めします。
セラミックヒーターが破断しているような故障の場合はどうしょうもないですが、そうでなければアースだけで復旧するかも。^^
また、電解コンデンサなどのパーツが経年劣化しているであろうことも間違い無いので、アースだけで十分な復旧ができない場合は、苦肉の策とはいえ基板周辺を温めてあげることも有効です。
1月現在、アース接続と USBヒーターによる保温対策の相乗効果で、先般の寒波の朝(氷点下)でも普通にあったかいお湯が出ています。^^
ヒーター設置箇所は、何度も場所を変更しながら最も有効な場所を特定しました。↓

ヒーターは正面左の斜めになっている部分(電流制御のレギュレータ基板と思われる)の黒いカバー全面(白いのは保温シートの色です)と、右側の4つ並んだ LED 直下にある電解コンデンサ周辺(制御基板の安定化電源部と思われる)の底面と側面に設置。もし、このような改造をされる場合は、必ず自己責任でやってくださいね。
なお、これらパーツ周辺は、本来放熱が必要な場所ですので、冬季以外はUSBの電源を切ることもお忘れなく。
アースに関する注意点:
ただし、アースについては、コンセントにアース端子があるからと言っても安心できない場合もあることを御承知くださいね。以前、知人とアースに関することでメールのやり取りをしていた際、知人のマンションのアースはどうも見せかけだけのものでまともに接地されているとは考えにくいものだと言っておりました。テスターで計測すると意味不明な電位(50V前後)が観測されたと言っておりましたから。宙に浮いたような不完全なアースに、マンション中の家電製品が複数接続されていると変なアースループが発生し、かえって悪影響が出る可能性があるため知人は洗濯機のアースを外したと言っていました。(メーカーのエンジニアさんなので正しい判断だと思います)
正常なアースは、テスターで測ると、コンセント端子間との電位差は 0V と 100V になる必要があります。念のため。
TCF436

まだまだ印籠は渡しませんよ。^^
当該のウォシュレットは、2012年購入の TCF436 #sc1 という瞬間加熱式の機種。
当時、購入後数年で急に温水が出なくなり、その時は TOTO の出張修理を依頼しました。
修理は水周り機構一式丸ごとの交換で、入れ替えた部品はそのまま頂戴しました。それがこの部品。
好奇心から、どのパーツに問題があったのかを分解して調べてみたところ、、、
なんと、瞬間式のセラミックヒーターが見事に破断していたではありませんか!
冷水を急激に温めるために小さなセラミックヒーターに1200Wもの電力をかけ高熱にするため、
熱膨張と熱収縮を繰り返した挙句、疲労を起こして破断したものと思われます。
こうなってはメーカーに依頼し、部品を交換してもらうしか方法はないのですが、ヒーター部分だけの交換ではなく機構一式の交換になるのがメーカー修理なんでしょうね。(だからちょっとお高くつきます)
ところで、今後も同じ条件で使用するわけですから、また数年後にセラミックヒーターが破断する可能性があるわけです。
メーカーも日々対策を施しているであろうから、セラミックヒーターの耐久性が上がっていれば、もっと長持ちするのかもしれません。その辺りのことは知る由もありませんが。。。
で、今回 。。
購入後10年以上を経過した去年の冬から、またお湯が出なくなりました。やはりセラミックヒーターに問題が出たかなとも思いましたが、完全な冷水ではなく、なんとか我慢できる温度の冷水だったため昨冬はそのまま我慢しながら使って冬を越しました。
少なくともセラミックヒーターの「破断」のような壊滅的な故障ではなかったようで、春先から夏にかけて室温が上昇するにつれ、湯温も上がり普通にウォシュレットとして機能するようになったためそのまま使用していました。
そしてこの冬です。11月中旬ごろから一気に気温が下がると、同時にウォシュレットも昨冬同様の微妙に冷たい水しか出さなくなったのです。
思うに、セラミックヒーターの破断でなければ、回路の不具合・劣化が原因か? なんとかならないものだろうかと対策を考えるようになりました。
まぁ、10年をゆうに過ぎた機器なので、もう印籠を渡してあげてもいいんですが、対策ができるなら延命措置を試みてみようと考えたわけです。
まず、室温が高ければ問題なく使用できるわけなので、何かの部品が低温時に機能しなくなるのではと仮説を立てました。
低温時に機能が低下するパーツには何が考えられるか?
→とりあえず想像できるのが「電解コンデンサ」です。
電解コンデンサは、電池に似た構造をしており、充填され古くなった電解液が低温状態で機能低下していることはありえそうです。普通に電池も低温時に電圧が低下しますから。(通常、電気製品の修理に電解コンデンサを交換するのは定石ですし。)
なので、基板上の電解コンデンサを新品に交換しようと考えたのですが、なんと、漏電対策で基板は樹脂で固められており部品交換は全く不可能な状態でした。
仕方ないので、電解コンデンサ周辺をUSBヒーターでほんのり温めてみることにしました。基板周辺だけ春の陽気になるように。^^
消費電力は約1.5W(5V, 0.3A)です。昔の豆電球より遥かに少ない W数なので、つけっ放しで良しとしましょう。
この苦肉の策は、一応、有効でした。
対策した日からお湯が出るようになったのですが、12月に入って夜の気温が4、5度になってくると追いつかなくなってきました。
追加策としてヒーターを二枚(3W)に追加したり、当該機についている温風乾燥機の温風を基板の方に誘導するような穴を開けて、なんとか基板周辺の温度を上げようと試みたのですが、やはり夜の冷え込みにはなかなか対応できませんでした。
あと、センサー部品の劣化も可能性があると考え、湯温センサーの抵抗値を測ると少し低いように感じたため、半固定抵抗を直列に入れて抵抗値を上げ、意図的に温度を高く制御するように回路を改造したりしてみました。これで行けるところまで行ってみようと考えていたところ、、、
ふと思いついたことがあります。
こんなことで解決するなんて!!!
以前にも、動作が不安定な電子機器にアースを取り付けたところ、俄然安定して機能するようになったという経験があったため、アースを繋いではどうかということを思いつきました。
もともとウォシュレットの電源部にはアース線が備わっており、漏電対策としてアースするようにとのことが取説にも書かれていますが、我が家のトイレのコンセントにはアース端子がなく、家側にも漏電ブレーカーがついていることだし、特に問題はなかろうということでアースは接続していませんでした。
密室のトイレだし、新たにアースを引くにも工事が必要だしなぁ、、、と躊躇していたんですが、そんなこと言ってられません。考えられることはなんでもしてみなくては!
と、一念発起して壁に穴を開け、アース線を配線したところ、、、何もなかったように、あったかいお湯を出してくれるようになったではありませんか!!
思うに、絶縁性の問題(微漏電?)か何かで回路のマイナス側に電位が生じ、弱った電解コンデンサが必要十分な電位差を供給できなくなり、制御回路が誤作動を起こしていたのではないか、、と想像するところですが、何はともあれ、解決しました。
ウォシュレットから温水が出なくなり、お困りの方がこのページを見られたのであれば、まずはアースが接続されているかどうかをご確認ください。
もしアースが接続されていないようでしたら、何はともあれアース接続することをお勧めします。
セラミックヒーターが破断しているような故障の場合はどうしょうもないですが、そうでなければアースだけで復旧するかも。^^
また、電解コンデンサなどのパーツが経年劣化しているであろうことも間違い無いので、アースだけで十分な復旧ができない場合は、苦肉の策とはいえ基板周辺を温めてあげることも有効です。
1月現在、アース接続と USBヒーターによる保温対策の相乗効果で、先般の寒波の朝(氷点下)でも普通にあったかいお湯が出ています。^^
ヒーター設置箇所は、何度も場所を変更しながら最も有効な場所を特定しました。↓
ヒーターは正面左の斜めになっている部分(電流制御のレギュレータ基板と思われる)の黒いカバー全面(白いのは保温シートの色です)と、右側の4つ並んだ LED 直下にある電解コンデンサ周辺(制御基板の安定化電源部と思われる)の底面と側面に設置。もし、このような改造をされる場合は、必ず自己責任でやってくださいね。
なお、これらパーツ周辺は、本来放熱が必要な場所ですので、冬季以外はUSBの電源を切ることもお忘れなく。
アースに関する注意点:
ただし、アースについては、コンセントにアース端子があるからと言っても安心できない場合もあることを御承知くださいね。以前、知人とアースに関することでメールのやり取りをしていた際、知人のマンションのアースはどうも見せかけだけのものでまともに接地されているとは考えにくいものだと言っておりました。テスターで計測すると意味不明な電位(50V前後)が観測されたと言っておりましたから。宙に浮いたような不完全なアースに、マンション中の家電製品が複数接続されていると変なアースループが発生し、かえって悪影響が出る可能性があるため知人は洗濯機のアースを外したと言っていました。(メーカーのエンジニアさんなので正しい判断だと思います)
正常なアースは、テスターで測ると、コンセント端子間との電位差は 0V と 100V になる必要があります。念のため。
TCF436
まだまだ印籠は渡しませんよ。^^
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