MAC遍歴--1
デザインオフィス、アスペクトデザインのMAC遍歴をご紹介。
1991年の独立を機に、「とりあえず...」導入して以来の、永い付き合いとなるMACと、デザインアプリケーションを整理してみたいと思います。
なつかしい商品名などに興味ある方おつきあい下さい。
私のMAC遍歴は17年前に始まります。 その前に、少しだけ当時の状況をお話ししましょうか...
当時のデザイン業界は手作業全盛の時代で、デザイナーの必需品と言えば、ロットリング、ガッシュ(絵の具)、マーカー、クロマテック(手作りインレタ)、アイロテック(着色コピー)、トレーススコープ(簡易製版カメラ)... といったものでした。
実は、80年代当初には、当時のパソコンにビデオカメラや映像加工ソフトを組み合わせ、数百万円というシステムで今日のお絵描きゲーム機のようなものがいくつか紹介されていましたが、いずれも仕事につかえるような代物ではなく、デザイン制作の電子化など、夢のまた夢といった感じでした。
80年代後半〜90年頃にかけて、PostScript の使える Macintosh ならデザイン制作に使えるらしい
という情報が業界を駆け巡り、一部新しいもの好きのデザイン会社などは導入をはじめたのですが、投下する金額に対し見返りがまだまだお粗末で、早いタイミングで導入したところほど落胆も大きく、「仏壇MAC」なる言葉を生み出し、大事に部屋の隅に鎮座させていただけというような光景が見られたものでした...。
そんな時代から少しして、1991年の秋に私は独立開業したのでした。
デザイン事務所に必需品だった、タイポニィ全集や、大型のトレーススコープ、カラーコピー機、アイロテック機などを全てリース(要するに借金)で揃え、加えて、とりあえず電子化への可能性を探ってみようと、Macintosh LCという入門機とPostScriptプリンタ、スキャナなどを導入したのでした。
毎月のリース返済額だけで20万ぐらいになっていたでしょうか。独立間もない頃、仕事のあてもないのに、今にして思えば、よくそんなリースを組んだものだとゾッとしますね。個人オフィスなのに..。

■Macintosh LC 構築システム(1991年リース契約 総額200万円相当)
・CPU MC68020 16MHz ・メモリ4MB ・HD40MB ・漢字Talk 6.07
・15inch縦型モノクロプロフィールモニタ
・グランビマージュ増設ビデオボード
・マイクロラインML-801PS(B4 400dpi)
・GT-300スキャナ(A4 300dpi)
・Aldus FreeHand 2.0J(主要アプリケーション)
今見れば、信じられないような価格とスペックですが、出始めの頃のMACに比べれば、これでも相当安くなっており、FreeHandという素晴らしいアプリケーションと出会えたこともあって、「仏壇MAC」ではなく、実践MACとして、「こいつらとならやっていける」と確信を持てた幸先の良いモデルとなりました。
当時まだ、実際にMACでデザインをやっているデザイン事務所が少なかったため、いち早くMACに移行したデザイン事務所として宣言したことは、うちのセールストークになりました。
しかし、使い始めて半年も経たないうちに、高機能な最新鋭ソフト FreeHand 3.1Jがリリースされ、それを導入するには、LCでは力不足である事が判明。(なにせ、入門機ですから)
リース残額の大半が残っているにも関わらず、次の機種を検討しなければならなくなったのでした。
上位機種には、CiやFXなどがありましたが、当時最上位機種として発表されたばかりのマシンが QUADRAと呼ばれる魅惑的なマシンでした。
「他のマシンがプロペラ機なら、QUADRAは、F-15イーグル戦闘機」などと称されたならば、清水の舞台から飛び降りるつもりで買わなければ...と、まんまと乗せられてしまい、今に続く MAC遍歴が始まったのでした...
その2 <QUADRA 700>につづく...

この記事へのコメント